レディ・プレイヤー:1 映画感想

予告を見ておもしろそうだったので観て来ました。

【映画パンフレット】 レディ・プレイヤー1



監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:アーネスト・クライン
主演:タイ・シェリダン


ITテクノロジーが発達した2045年、人々は仮想ネットワーク「オアシス」で夢のような世界を体感しながら生活していた。
孤独な少年・ウェイドも「オアシス」の世界にのめり込んでいたが、創設者であるジェームズ・ハリデーの遺言を巡って熾烈な遺産争奪戦を繰り広げることになり…というお話。


スティーブン・スピルバーグ監督の最新作ですが、とにかく凄い。まるでおもちゃ箱をひっくり返したような映画でした。
何といっても映像が凄い!この凄さは言葉では説明できないのでとにかく映画館で体感することをお勧めします。
3Dで観ましたが、スピード感がありすぎて何度か酔いそうになりました2Dでも充分楽しめると思います。

今流行りのVRを果てしないスケールで描いた仮想世界「オアシス」。現代のVRとは比べ物にならない自由度で世界中の人を魅了する特殊な世界観なので序盤はとにかく舞台設定の説明が多い。主人公が色々と説明してくれるのですが映像の凄さに気を取られてあまり頭に入って来ませんでした
とはいえストーリーは至ってシンプルで、創設者・ハリデーがオアシスに隠した3つの鍵を探し出してイースターエッグというお宝に辿りついた者にはハリデーの全財産とオアシスの管理権限が譲渡される。この魅力的な話に大勢の人が奮起し宝探しに名乗りを上げるわけですね。
ハリデーのライバル会社であるIOIの社長・ソレントもこの宝を狙っており、あの手この手で主人公を妨害してくる。このソレントが分かりやすいヒール役となっています。

主人公のウェイドはオアシスではパーシヴァルと名乗って、仮想世界の友人であるエイチや同じくイースターエッグを狙うアルテミスらと共闘しお宝への手がかりを探していく。
彼はあらゆるポップカルチャーに精通し、ハリデーの生涯についてもよく調べているので隠れたヒントに気が付くことができる。技術よりも知識や知恵で勝負するタイプの主人公ですが、いざという時の勇敢さも持っている。
アバターがイケメンなのに対し、現実の彼自身はどこにでもいそうな少年なのが何ともリアルでした

ウェイドは辛い現実から逃避する意味でもオアシスに自分の居場所を見つけて夢中になっていますが、VRの世界にのめり込みすぎて現実世界のことをおろそかにしがちな人々への皮肉、警鐘といったメッセージもしっかり込められています。
オアシスでダメージを受けゲームオーバーになると今まで貯まったコインや装備が全てリセットされる。一から再スタートはできるがいわば無一文状態からまた始めることになる…と。それまでにかなりの時間やお金をつぎ込んで来た人からすればいかにゲームとはいえ発狂物。分かりやすく考えると廃課金ゲーマーがサービス終了を迎えて絶望するようなもの。ゲームにつぎ込み過ぎて家を買うお金が吹き飛ぶなんて馬鹿馬鹿しいけど今の世の中ありそうな話だから笑えない…

と、ストーリーは漠然とでも把握できれば勢いで最後まで突っ走るのみです。
この映画には様々なゲームや映画、アニメといった作品のお馴染みのキャラクターが多数登場するのも魅力の一つ。
序盤のレースでは主人公アバターが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンに乗って疾走し、T-レックスやキングコングに妨害されながらもゴールを目指すという正にハチャメチャな奇跡のコラボ
他にもゴジラやガンダム、チャッキー、ホラー映画「シャイニング」など様々な作品が夢の競演を果たす遊び心満載。VRって凄いや!
元ネタを知らなくて気付かなかったものもありますが(シャイニングは見たことなくて普通にビビってた)、モブキャラ的にチラッと紛れ込んでいたりするので気付かなかったキャラクターも多数。デスノのリュークは分かったけどダンガンロンパの江ノ島さんとかどこにいた…?状態。
ストリートファイターは事前情報で出てくるとは知ってたけど春麗しか気付かなかった。。主人公アバターが波動拳かましたのは笑ったけどw
これはもちろん映画館で観た方がいいんですが、もう1度DVD出たら一時停止やコマ送りで探しながら観るのがいいかもしれません

とにかくお祭り騒ぎな気分を味わえる楽しい映画でした♪

以下、ネタバレ感想です。観てない方は注意






美女アバターのアルテミスにすっかりメロメロになって舞い上がる主人公にDTにありがちな一抹の気持ち悪さを感じつつ、まぁ無理もないかと見守っていたら本名を教えて後で大変な事態を招くウェイドさんェ…ソレントも自社の将来のためとはいえゲームのためにここまでやるなんて信じられない…。
ヒモ男はともかく、厳しい態度を取られたとはいえ自分を引き取ってくれたアリスおばさんのことはウェイドもそれなりに大事に思っていそうだったのに。。そして周辺のトレーラーに住む人がとばっちりもいいところで気の毒すぎる
それもウェイドが正体を知られてしまったせいなのですが、その場を離れてから落ち込む間もなくアルテミスの正体である少女といい感じになって「??」状態。

この辺りから主人公にあまり感情移入できなくなってしまいましたが、アルテミスの正体であるサマンサは顔に傷こそあるものの勇敢で賢い美少女だし、後から現れた仲間たちもエイチが実は女性だったりショウが小学生だったりと意外性があって面白かったし仲間のために力を合わせる姿は魅力的でした。
特にお気に入りなのが武士のようなアバター・ダイトーの正体であるトシロウ。彼はクールな日本人の少年なのですが、オアシスで仲間がピンチになり加勢を求めているのに一向にやって来ない。トラックの中でみんなが奮闘している横でじっと腕組みをして佇んでおり、「お?この人裏切るのか?」と不安に駆られたところで「俺はガンダムで行く」とおもむろに呟き出動。
思わせぶりな顔して単なるガンダムオタだったんかい!と笑いを噛み殺すのに必死でしたww
宣言通りガンダムに変身して颯爽と助けに入りますが、変身の制限時間(ウルトラマンか!)ギリギリまで戦い最後は変身が解けた瞬間にメカゴジラに潰されてしまう。あんた、男だよ…と謎の感動が込み上げて来ました。
また、エイチが操縦するアイアンジャイアントが親指を立てて溶鉱炉に沈んでいくシーン(真実です)も、感動と笑いが同時に込み上げて来て忙しかったw
ソレントが雇った刺客・アイロックも強面でいかにも悪そうなのにいちいち言動がお茶目でいいキャラしてましたw

仲間と協力して戦い、1人また1人と仲間が倒れていく中でついに3つの鍵を手に入れたパーシヴァル。
一度は全滅の危機に遭いますが、ピンチを救ったのがハリデー資料館の案内人が何気なくくれたコインというのが意外で面白かったです。その案内人さんがハリデーのかつての盟友・モローで、ハリデーを理解しようとするバーシヴァルを見守っていたという展開もとても良かったです。
オアシスを開発し世界的な名声・地位を手に入れたハリデーですが、一緒に会社を立ち上げたモローとは袂を分かち、好きな女性には結局アプローチできず私生活では孤独な人でもあった。
ウェイドはハリデーへの尊敬からかポップ・カルチャーに造詣が深く、両親と生き別れて現実世界では孤独な環境にあってハリデーとの共通点も多い。そんな彼がハリデーの後継者となるのは必然だったのかもしれません。
似たような境遇のウェイドがハリデーのアバターと対峙した時、ハリデーは「現実だけがリアルだ」と現実に生きる大切さを教えてくれた。美味しいご飯を食べられるのは現実世界だけ。そんな些細で当たり前のことが、彼にとってはとても大事なことだったのだと。
部屋を去っていくハリデーはどこか寂しそうでしたが、結果として彼は孤独ではなかったことが後から分かったのが救いでした。彼の最大の心残りであったモローが案内人としてハリデーの生涯を綴った記念館をずっと側で見守ってくれていた。ハリデーのことを嫌いになっていたらこんなことするはずがありません。それを生きている内に気付けなかったのは切ないですが。。

現実で生きることの大切さをハリデーから教えられたウェイド。
彼はバーチャルで繋がっていた仲間とリアルの世界でも繋がり、本物の絆を手に入れた。かわいい彼女とも結ばれて孤独だった彼の現実は一気に幸せなものへと変わっていった。
ハリデーが手に入れられなかった人生を歩み始めたウェイドですが、オアシスがなかったら彼はそれらを手に入れることができなかったというのがストーリーの妙ですね

後味も良く、バーチャル世界をテーマにしながら現実を生きる大切さを教えてくれるメッセージ性もあり、見た目の派手さだけではない良い映画でした。

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